音響コラム

コラム

デシベルって?

2025年5月20日 作成

そもそもdB(デシベル)って何?
会館に行ってミキサーを見るとまず思うのがコレ。
「音量って0から100じゃないの?なんで-∞から+10までなの?」

...はい。
理由としては「常用対数のグラフになっている」ってこと。
(人によっては0の場所が音がない状態だと勘違いしてものすごく大きい音を出してしまった人もいるかもしれません)
ってなわけで第一回のコラムは「そもそもdB(デシベル)って何?」に決まり!
まずは図で。
「左右対称なシンメトリーさを大切にしていきましょう。」
そんなKOIZUMIになることはまずない。
ミキサーの音量「-10」と「+10」は全然違うでしょ?
まずはlog10Xのグラフを読み解いていこう。
ってなわけでGeoGebra(グラフ書くやつ)起動!
「f: y=10^(((x)/(20)))」←コピペして
なんかうにょーんとしたグラフ(語彙力0)出てきた?

ふつうは音量を「0%」から「100%」のようなリニア(直線的)な感じで捉えているけど、人間は音量を対数的(log的)に感じるという性質があるってことが前提。(異議を認めないスタイル)
で、さっきのうにょーんとしたグラフが、聞こえている音量とdBって数値の関係。
横軸がdBを表してて、縦軸が比率(%)を表しているよ。
横軸が0(ミキサーでいう0の印)のとき、iPadとかパソコンとかから出る音がそのままスピーカーから出てるって感じ。(比率1 = 100%、実際にはアンプやプロセッサ通る時に細かく調整されるから違うかもしれないけど。)
さぁて難しい言葉が続いてきましたが
これ以上くだくのは無理ってぐらい簡単に(当社比)書いてみましたが...まぁぱっと見ではわかんないよね。
じゃ、どうしたらいいんかい?

ってわけでこっからは「きれいに聞こえるコツ」を紹介〜

舞台ではなんとなくですることも大切(?)ってわけ。(ちがうちがう)
きれいにに聞こえるコツ
こっからさっきのグラフを踏まえてきれいに聞こえるコツを紹介するよ。
まず、舞台の最初を考えよう。

台本「Listening Beauty」※一部抜粋?※※そんな台本ありませぬ
  • 佐藤「ねぇねぇ、今日、一緒帰らない?」
  • 加藤「うん。」
  • ト 音響(夏色)小さくイン。
  • 佐藤「ありがと、加藤くん。」
  • 伊藤「キャー青春!」
  • 加藤「あ、伊藤さん。」
  • 伊藤「おはよ。」
  • 佐藤「...え?」
  • ト 音響上げる 舞台全照
※「ト」はト書きの意味。あの演出家に指示を出すアレ。

さて、この場合メモリ40(-40dB)で再生始めて、次にメモリ0(0dB)まで上げることになったとしよう。
そうすると、同じ速度で40から0にスーっと動かすと、ある時点でいきなり音の上がり幅が大きくなってしまう。
ここでさっきのグラフを見ると、-10dBぐらいから一気に比率の上げ幅が大きくなることがわかる。

さて、この考えを音量調整に当てはめてみる。
つまり、上げ幅を最初は早く、-10dBからだんだんブレーキをかけるようにゆっくり上げていけばいいことになる。
(大きい公園にあるちょっとそり返ったすべり台を想像すればわかりやすいと思う)
最初は「スー」っと上げてそっから「キーッ」とブレーキをかける感じ。
これでたぶんきれいに聞こえるはず。









...ハイ。
わかったかな?
いやわかりずらいか。
なにはともあれまとめないわけにはいかん
...というわけでまとめ。
  • 常用対数のグラフがdBっぽい
  • ブレーキをかける感じに上げていけばいい

...って感じかなぁ...